2018年12月11日火曜日
2019年度 スクーリング情報(2)【ことばの分析】課題図書紹介
【ことばの分析】課題図書紹介 担当:岸浩介先生
私たちは普段から何気なく「ことば」を使って生活しています。この「何気なく使っている」という事実があるため、「ことば」の使用はいわば「当たり前のこと」として見過ごされがちですが、少し視点を変えて考えてみると様々な問いが浮かんできます。いくつか例を挙げてみましょう。
例えば、私たちは、今まで一度も発したことのない文を発することができますし、今まで聞いたことの無い文であっても理解出来ます。これはいったいなぜなのでしょう。また、私たちは、子供の頃に日本語の文法規則を誰からも教わらずに育ったにも関わらず、自由に日本語を使いこなせています。なぜこのようなことが可能なのでしょう。確かに国語の授業やテレビ番組などで「こういうときにはこういう日本語を使う」という風に「正しい日本語の使い方」を部分的に教わる、あるいは知識として取り入れることはありますが、果たしてその知識だけでこのようなことは可能になるでしょうか。
次に外国語について考えてみましょう。「英語の文を作るときは、こういう順番で単語を並べる」とか「この形容詞はこの名詞を修飾できない」ということは習うことがありますが、「『なぜ』そうなっているか」についてはどうでしょう。「英語の文法にそういう規則があるからだ」という説明を受けることがあったかもしれませんが、ではその「英語の文法」に「なぜ」そのような規則があるのでしょう。また、英語と日本語では多くの相違点が見られると言われますが、共通点は本当に存在しないのでしょうか。
上で述べたような問いに解答を試みるのが言語学の目標です。もちろんここでの問いは、わたしたちの「ことば」について問題にされることのほんの一部であり、様々な問題が「ことばの研究」の考察対象になりえます。これも「ことば」ということば自体がとても広い意味を持っており、各国の文化研究や外国語習得論、さらには脳科学といった様々な領域と密接に関連しているからです。スクーリングの課題図書として挙げた2冊は、この「ことばの研究」という極めて幅広い学問領域に最初の一歩を踏み出すための良いきっかけとなります。『はじめての言語学』では、「言語学がどのような学問分野で、そこでは私たちのことばをどのように捉えているか」がわかりやすく解説されています。また、『小さい言語学者の冒険』は、「こどもの言い誤りなどから、私たちの脳内にある複雑なことばの仕組みのごく一部が垣間見える」ことを示した本です。いずれも、読み終わる頃には、ことばの問題が思ったよりも複雑で奥が深いものであることが実感できると思います。これらの本を出発点にして「ことば」に対する理解を深めれば、言語文化学科でのより深い学びにつながるでしょう。
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韓国慶北大学校国語国文学科との合同ワークショップ(1)
12月19日(水)から24日(月)まで、韓国慶北大学校の学部生と大学院生が言語文化学科を訪問し、韓国・朝鮮語専攻の学生と次のような交流会を行います。出入り自由なので、関心のある方はぜひご参加ください。
<プログラム>
12月19日(水)慶北大学海外研修団仙台到着
12月20日(木)
①特別講演会(15:00~16:30)泉キャンパス231教室
永澤汪恭氏「吉野作造と朝鮮」
②学生間自由交流①-懇談会
12月21日(金)泉キャンパス 231教室
①合同ワークショップ(10:00~15:00)
②フィールドワークの事前説明会-宮城県と朝鮮半島の縁
・松谷基和先生「植民地時代の独立運動家である安重根を称える日本人
看守の千葉十七,朝鮮の社会運動家である朴烈を弁護した布施辰治」
・金永昊先生「植民地朝鮮のモダニズム詩人の金起林」
・金亨貞先生「近代朝鮮語研究の先駆者の小倉進平」
12月22日(土)フィールドワーク 9:00~18:00
① 安重根記念碑(栗原市大林寺)
② 吉野作造記念館(古川市)
③ 小倉進平墓地(葛岡墓園)
④ 金起林誌碑(東北大学)
12月23日(日)学生間自由交流②‐自分の大学や地域の紹介・宣伝
① 東北学院大学案内,仙台の名所の紹介・案内
② 慶北大学紹介,大邱・慶州地域の紹介・宣伝
12月24日(月)慶北大学海外研修団仙台出発
2018年12月3日月曜日
2019年度 スクーリング情報(1)
言語文化学科に合格されたみなさん、おめでとうございます。
今は大学生活への期待も高まる時期かと思います。これからの4ヶ月は、大学生活にとって重要な準備期間となります。それは勉学についても、それ以外の活動についても同じです。どうぞ一日一日を充実したものにしてください。
言語文化学科では入学前の準備教育として、「スクーリング」と呼ばれるイベントを実施しています。お手元に既に資料が届いているかと思いますが、日程・場所は以下のようになっています。必ず出席してください。
日時:2019年3月2日(土)9:30~16:30
場所:泉キャンパス2号館224教室ほか
2号館はここです↓
<当日のプログラム>
Ⅰ.9:30~10:00 スクーリングの説明、学科長挨拶、学生の自己紹介(2号館224教室)
Ⅱ.10:10~11:00 〈課題2〉に関するセミナー part 1
①「ことばの分析」(岸浩介先生、32A教室)
②「考えること・表現すること」(文景楠先生、32B教室)
③「ことばの習得と教育」(渡部友子先生、32C教室)
④「ことばとコミュニケーション」(小林睦先生、32I教室)
Ⅲ.11:10~12:00 〈課題2〉に関するセミナー part 2
①「文化のしくみ」(津上誠先生、32A教室)
②「日本の言語文化」(原貴子先生、32B教室)
③「中韓の言語文化」(楊世英先生、32C教室)
④「英米の言語文化」(井上正子先生、32I教室)
⑤「独仏の言語文化」(宮本直規先生、32J教室)
(12:00~12:50 昼食)
Ⅳ.13:00~16:30 教養学部30周年記念イベント、学びのオープンキャンパス(具体的なプログラムは当日お知らせします。)
✱ スクーリング及び課題に関する質問・相談などは、こちら(andrews[atmark]mail.tohoku-gakuin.ac.jp)にお問い合わせ下さい(入試課及び泉キャンパス事務では対応していません)。
2018年10月29日月曜日
第9回東北地域韓国語ハンマダン(旧、弁論大会)W金賞受賞
去る10月13日(土)は山形市霞城セントラルビルで、第9回東北地域韓国語ハンマダンが行われました。第8回までは弁論大会という名前で行われましたが、今年からは弁論だけでなく、歌・コント・創作劇・ダンスなど、幅広い形での発表会という意味で「ハンマダン」という名前で開催されました。
東北地域での韓国に関する教育・研究を先導する言語文化学科韓国・朝鮮語コースでは、このようにW金賞という立派な成績を挙げたことについて、大変うれしく思っています。
↑門間さんの「인생의 도움(人生の助け)」では、韓国語を勉強し、韓国人と交わることによって、自分がどれだけ成長できたかについて話しました。
↑小野まりんさんと星茉耶さん(人間科学科)はMOMOLANDの「BAAM」、BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」のカバーダンスを行いました。
それでは、二人の感想を聞いてみましょう。
☆ ☆ ☆
大学で培った韓国語の実力を試したいと思い出場しました。自分が学んできた事がこの様な形で報われ、とても良い経験となりました。この大会は出場者に親切で、皆で楽しむ様な暖かい雰囲気でした。今大会を通して日韓交流について考えさせられる部分も多く、是非たくさんの方に参加してほしいと感じました。
(言語文化学科4年 門間美咲)
K-POPのカバーダンスを趣味でやっていて、大会という形で実力を試してみたいと思い、出場しました。自分たち自身楽しみながら踊ることができ、さらにそれを評価していただけてとても嬉しく感じました。また、他の出場者の発表を見て聞いて、日韓交流について様々な考え方を学ぶことができました。得るものが多く、出場して本当に良かったと思える大会だったので、たくさんの方にぜひ出場してみてほしいと思います。
(言語文化学科4年 小野まりん)
2018年10月3日水曜日
日韓関係と朝鮮半島情勢に関する講演会のご案内
今年6月12日の米朝首脳会談以降、大きな変化を迎えている北東アジア情勢について理解を深める機会となるため、韓国統一研究院から北朝鮮・日韓関係に関する2人の専門家を迎え、特別講演会を開催します。
1.東北学院大学学生対象特別講演 概要
〇日時:2018年10月18日(木)、13:30~15:30、
〇場所:東北学院大学土樋キャンパス ホーイ記念館
〇対象:東北学院大学 大学生
〇主催:東北学院大学国際交流部、駐仙台大韓民国総領事館
2.プログラム 司会:金永昊(本学言語文化学科准教授)
〇歓迎の挨拶:松本宣郎 学長
〇講演
・韓日パートナーシップ共同宣言と韓日関係の展望と課題
(統一研究院国際協力研究室 李奇泰副研究委員)
・板門店宣言と日朝関係の展望
(統一研究院統一政策研究室 金甲植研究委員)
〇指定討論
・松谷基和(本学言語文化学科准教授)
・尹永洙(東北福祉大学福祉行政学科准教授)
〇総合討論
3.講師略歴
〇金甲植/ Kim, Kap-Sik(キム・ガプシク)研究委員
-最終学歴:ソウル大学政治学科 博士
-現職:北韓大学院兼任教授
-研究分野:北朝鮮政治、南北関係、統一政策
〇李奇泰/ Lee, Kitae(イ・ギテ)副研究委員
-最終学歴:慶応大学 政治学博士
-現職:統一研究院副研究委員
-研究分野:日本の安保政策、東アジア国際関係
2018年8月2日木曜日
夏のオープンキャンパスが無事に終わりました。
2018年7月28日(土)は夏のオープンキャンパスが盛況のうちに無事終了いたしました。台風の予報はあったものの、県内外から262人の高校生たちが言語文化学科のブースを訪れました。言語文化学科では、言語文化学科らしいグローカル(GLOBAL+LOCAL)な活動が展開され、高校生や保護者に対して言語文化学科で学ぶ面白さを伝えることができました。
↑教員から事前に注意事項を聞くボランティア学生たち
教養学部の言語文化学科は、①文化のしくみ(文化論)、②ことばと教育(日本語教師、英語教師)、③国際交流、④世界各地域の言語文化(英米・ドイツ・フランス・中国・韓国朝鮮・日本の言語文化論)、⑤表現と文化(メディア文化・西洋美術史)、⑥言葉とコミュニケーション(哲学・倫理学)、⑦言葉のしくみ(第二言語習得論、言語論)の7つのグループ、計14ヶ所のブースが設けられました。
↑ドイツ語ブースの様子 ↑フランス語ブースの様子
↑英語教育ブースの様子 ↑言語学ブースの様子
夏のオープンキャンパスの会場は、初夏のオープンキャンパスより広いため、たくさんの方々をお迎えできるようになりました。県内外から多くの高校生と保護者が訪問され、興味のある各ブースに質問をしたり、近くにいた在学生ボランティアさんから大学生活を聞いたりしながら、言語文化学科での勉強のイメージを膨らませていました。
韓国・朝鮮語、中国語ブースともに留学生が大活躍してくれました。
↑俳優修行 ↑倫理学
↑個別相談の様子 ↑塚本学科長による学科ガイダンス
今回は「学科ガイダンス」「模擬授業」「個別相談」など、言語文化学科に興味や関心を持ってもらえるような様々な取り組みが行われました。この場をお借りし、ご来場の皆様を始め、学生ボランティア、先生の方々のご協力に感謝申し上げます。
(左)佐藤先生の模擬授業「日本人の知らない日本語!?:日本語教育ミニ体験」、(右)文先生の模擬授業「バイリンガルな生き方」。とても充実した授業が行われました。
↑反省会及びアンケート回収
* * *
以下は、在学生・留学生ボランティアの感想文です。
●夢や目標を持った高校生の方々とたくさん、言語文化学科についてお話することができて、少しでも高校生の方々のお力になれたり、言語文化学科のピーアールをできていたならば、とても良かったなと思います。オープンキャンパスに向けた準備に時間をかけた分、当日は有意義な時間を過ごすことができ、また、わたし自身にとっても改めて学習することがたくさんあり、とても貴重な良い経験となりました。4年生で、学生時代最期のオープンキャンパススタッフの経験をすることができて、本当に良かったです。来年度も、今年度のようにパネルやパンフレットに力を入れたり、各自で準備をしっかり進めていければ良いと思います。改めて、本当にありがとうございました。
●自分以外の専門分野のこともよく知れて、自分にとってとても良い機会でした。
●OCへ来た生徒に対して、親身になって自分なりに言語文化の魅力を伝えることができた。また、一人一人に対する対応を丁寧に行おうと意識した。その結果、会話の中で笑いが起きたり笑みがこぼれるという場面が見れて、良かったと感じた。
●はじめて参加したのですが、言語文化の人たちが様々な関心を持って勉強していることがわかりました。とてもいい刺激になりました。
●私たちの留学生は日本の友達が何を勉強するかわからなかったですが、今回、勉強になりました。
●ドイツ語ブースを担当したが、第二外国語で悩んでる子にもドイツ語志望の子にもしっかりドイツ語の良さや面白さを説明できた。
●日本文化よりはやはり周りの英米文学や韓国に人が集まると思った。ずっと立っているのは大変だったが人に教える経験は大変よいものだと思った。 来年度はもう少し資料や本などを揃え、高校生の皆さんがもっと日本文化に入りやすい環境を作る方が良いと思った。
●たくさんの高校生に言語文化学科に興味をもってもらえ、また言語学に興味を持って見学に来た高校生も一定数いてとても嬉しかった 。
