2017年11月22日水曜日

 

PORTAの講演会案内-グローバル社会に生きる-

言語文化学科の自主的な学びの場(PORTA)では下記のように講演会を行います。興味のある方は奮ってご参加ください。



投稿日:2017年11月22日カテゴリー

2017年11月21日火曜日

 

古書の魅力

今日話した内容は忘れてもいいです。しかし、古書を触り、感じた記憶だけは留めておいてください。皆さんはこれから一生、古書を触るチャンスがないかもしれません。

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金永昊先生の原典講読の授業では、随筆・小説・新聞など様々なジャンルの韓国語で書かれた本を読んでいますが、今日の授業では少し別の話題に移りました。文禄・慶長の役を通じて朝鮮から日本へもたらされた書物や印刷技術の話、そして日本での翻訳・翻案の話、それと併せて、漢籍や和古書を実際に触り、その魅力を感じてもらいました。




まず、「朝鮮籍では、2行で書かれたものと1行で書かれたものはどんな違いがあるか」という質問があり、「1行で書かれたものは本文、2行で書かれたものは注釈」との説明がありました。それに加えて、〇を付けたところは、漢文でもハングルでもなく、当時の朝鮮人が漢文を解読するために付した特殊な記号、つまり「口訣」というものだそうでした。日本でも片仮名は同じような発想で生まれたようで、このようなところにも日韓の考え方の共通性が見られると思いました。



これから一生古書を触るチャンスはほとんどないと思いますが、もし、あったとしてもマスクを被ったり、手袋をしたりしなければならないそうです。しかし、金永昊先生は、「それでは古書の魅力を直接感じることが出来ないため、いくらでも素手で触っていい」とおっしゃいました。その代わり、ページをめくる時には唾を付けてはいけないそうです(下図参照)。



どうして左下の矢印のところだけ黒いでしょうか。人々はこの本を今で言うとレンタルショップから借りて読み、指に唾を付けてページをめくったのでしょう。どれだけたくさんの人が読み、ページをめくったのでしょうか。我々も唾を付けてページをめくると、病気が移るかもしれないそうですが、果たしてそうでしょうか(笑)。また、虫食いの跡も見られます。湿度が高い地域で保存された本は虫食いが多く、低い地域で保存された本は虫食いが少ないそうです。虫と卵を簡単に殺せる方法として、古書をラップで巻いて電子レンジに入れるという裏技もあるそうです。



特に日本の古書は挿絵が多いです。現代の漫画文化の原点は、このように豊富に盛り込まれた挿絵にあるそうですが、びっくりしたのは本文・振り仮名・挿絵までこんなに細かく板木に一々掘って、印刷したということです。特に、本を開いた状態で挿絵を鑑賞するためには、板木を2枚利用して掘らなければならなかったことが興味深かったです。

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 最後に、古書の保存について嘆かわしい事実を教えられました。それは、例えば、五巻五冊の書物の場合、全巻揃ったことで重要な意味を持つことになります。しかし、全巻揃った状態だと値段が高くて、販売(業)者にとってはなかなか販売できないため、ばらして1冊ずつ売ってしまうケースがあるそうです。そうすれば、古書に少しだけ興味がある人でも買いやすいし、販売(業)者も古書を売りやすいそうです。しかし、そうなると、何百年も一緒にいた兄弟が別れてしまうようなことになり、一度別れた兄弟はいつ再会できるか分からなくなります。もちろん、古書の販売は重要であるとはいえど、バラバラではその重要性がなくなってしまいます。

投稿日:2017年11月21日カテゴリー

2017年11月8日水曜日

 

言語文化学科での留学生活②ー韓国、金亨珉(キム・ヒョンミン)さん

今日は韓国・平澤(ピョンテク)大学から来た金亨珉(キム・ヒョンミン)さんの留学生活をお届けします。どのようなことを学び、感じ、体験し、自己成長へとつなげているのでしょうか。

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1.4月留学始め




仙台に留学を来てサポーターの友達にお世話になりました。初めて来た時は皆んなと仲良くできるかなと心配していました。しかしそれは無駄な心配で皆んなとても優しい人でどのように授業を受けるか正確に説明してくれました。困ることがあったらいつも手伝ってくれることが忝ないでした。

2.仙台の食べ物牛タン


仙台で有名な食べ物牛タンを初めて食べました。今まで食べなかった柔らかい味でした。サポーターの友達と一緒に食べてもっと美味しいかったです。その後何回も牛タンを食べましたけど呆れない味でした。留学が終わったら食べなくなることが残念です。

3.花見


サポーター友達の主催で花見を見ながら皆んなと交流をしました。皆んなと親しむできるように機会を作ってくれたサポーターの友達にありがたいです。一緒に花見を楽しんで新しい友達を作ったし日本語の会話をたくさんできてとても嬉しいかったです。またこのような機会があったら参加したいです。

4.留学生だちと交流


色々な留学生たちが集まって交流をしました。中国人、台湾人、タイ人、日本人が集まって自分の国の食べ物を造ってくれたり伝統文化について教えたりしました。飲み会をして悩み相談とか自分の未来についても話しをして日本語で他の国の人とこんなに話しすることができるね!と改めて考え、とてもいい経験だと思いました。

5.青葉祭り


5月仙台で開催される青葉祭りに韓国人とサポーター友達と一緒に行きました。仙台の事後350年になった1985年、過去に存在した祭りを復活させる形式で始めました。仙台の伝統的な文化や色々なイベントを見ることができてとても珍しくて面白い体験でした。


6.七夕祭り

                             



7月に開催される仙台で有名な七夕祭りに行きました。ショッピングアケイドに飾っている紙で作られた装飾物が綺麗でした。有益な時間を過ごし日本人友達があっちこっち説明しながら七夕祭りについて教えてくれました。また機会があったらもう一度行きたいです。

7.秋田旅行



東北学院大学で抽選を通じて一万で秋田旅行を行ける機会を得ました。韓国人留学生4人、中国人留学生2人、台湾留学生4人で行くことになって皆んなと話を交わす機会がありました。一泊二日の旅行で爆竹を作ったりピザを作り体験をしたりして楽しいことがいっぱいありました。また秋田で有名な花火を見ました。動画を撮ることさえもったえないくらいとてもとても感動的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿日:2017年11月8日カテゴリー

2017年11月1日水曜日

 

知的な「つながり」の旅(教養学部公開講座)

9月14日(木)から12月14日(木)まで、知的な「つながり」の旅(大人の教養倶楽部)が土樋キャンパスホ―イ記念館 コラトリエ・リエゾン(18:30-20:00)で行われています。言語文化学科では、佐藤真紀先生「外国につながる子どもの学びを考える」(10月5日)、松谷基和先生「日韓関係の今昔」(10月12日)、金永昊先生「『雨月物語』「菊花の約」珍釈」(10月19日)の3人の先生の講演が終了し、12月14日には信太光郎先生「人はいかにして物と出会うのか」が予定されています。



投稿日:2017年11月1日カテゴリー