2017年7月25日火曜日

 

卒業研究の構想発表会が花盛り

前期定期試験が迫ってきました。
単位はあらかた修得済みの4年生とはいえ、無論、試練は与えられています。そう、卒業論文の構想発表会です。小には大学生活4年の、大には学校生活16年の集大成であれば、その出来如何によっては夏休みの過ごし方にも影を落とさずにおきません。
大学生活も残り半年、どうか充実した日々を送っていただけますように。




アドバイスはビシビシ、雰囲気はピリピリ
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2017年7月21日金曜日

 

明日22日土曜は9時からオープンキャンパスです

在学生、教職員一同、皆さんの来学をお待ちしています。


おいらも待ってるし@ゲンゴろう

 

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2017年7月13日木曜日

 

講演会が盛況のうちに終わりました

7月12日(水)は、東北HIVコミュニケーションズ代表の小浜耕治さんを招いて、「他人(?)隣人(?)当事者(?)セクシュアリティの多様性」という題名での講演会、そしてブルームバーグ(Bloomberg)社東京支局長の高橋和典さんを招いて、「記者の目から見た世界の中の日本」という題名での講演会が行われました。




言語文化学科の教員や学生だけでなく、セクシュアリティの問題あるいは外国で英語を使っての仕事に関心を持つ他学科の学生も多数参加しました。





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2017年6月30日金曜日

 

講演会の案内②「記者の目から見た世界の中の日本」

7月12日(水)は、PORTAの取り組みの中の企画として、ブルームバーグ社東京支局長の高橋和典さんを迎えての講演会が行われます。みなさん、奮ってご参加ください。





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2017年6月28日水曜日

 

講演会の案内①「他人?隣人?当事者? セクシュアリティの多様性」

 PORTAの取り組みの中の企画として、東北HIVコミュニケーションズ代表の小浜耕治さんをお迎えして、性の多様性とともに生きるとはどういうことなのかをお話し頂きます。
 日ごろ、性を語ることはどれくらいあるでしょう?自らにとって、性とはどういうものなのか、それを言葉にしようと思ったことはあるでしょうか?それを周囲の人と話し、互いの性について掘り下げたことは?
 私たちの住む社会は、性に対して後ろ向きです。そんな社会で性的マイノリティはどんなことに困り、どんなことに気付いているのか?そのことは、社会の性に対する姿勢にどんなことを投げかけているのでしょうか?

●日にち:7月12日(水)
●時間:10:30-12:30
●場所:3号館6階の多言語多文化実習室(人数によっては教室変更の可能性が出る場合もあります)
●主催:ドキュメンタリーとフィールドワークゼミ(宮本ゼミ、酒井先生ゼミ)

<講師紹介> 小浜耕治|こはま・こうじ
大阪府出身。1982年より仙台に。92年に自分へのカミングアウトを果たし、ゲイサークルの活動をはじめる。93年の東北HIVコミュニケーションズ(THC)の立ち上げに加わり、2003年、代表に就任。04年、男性同性間HIV感染対策のためのグループ「やろっこ」を立ち上げる。震災後には多様なセクシュアリティの当事者による手記収集のプロジェクト「レインボーアーカイブ東北」をせんだいメディアテークと協働して行っている。レインボー・アドボケイツ東北で行政機関等への政策提言を行い、宮城県内自治体の男女共同参画基本計画へ性的マイノリティ施策を盛り込むよう活動した。また、LGBTの枠にとらわれず精神障害や発達障害、生活困窮といったより困難を抱えている人の相談支援も幅広く行っている。

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2017年6月26日月曜日

 

オープンキャンパスが無事終了

2017年6月24日(土)にはオープンキャンパスが無事に行われました。言語文化学科では、言語文化学科らしいグローカル(GLOBAL+LOCAL)な活動が展開され、高校生や保護者に対して言語文化学科で学ぶ面白さを伝えることが出来ました。


言語文化学科のオープンキャンパスでは、「ことばとコミュニケーション」「表現と文化」「文化のしくみ」「ことばの習得と教育」「ことばのしくみ」「世界各国の言語文化」6つの専門分野、計13ヶ所のブースが設置されました。教室は2つに分かれることになり、もっとゆったりとした環境の中で、丁寧な紹介が行われることが出来ました。

 


 ↑岸先生による学科ガイダンス  ↑津上学科長による学科ガイダンス


↑学科相談コーナー(大盛況でした)

今年は特に外国語と海外留学に興味があり、独学ですでにかなりの実力を持っている生徒が多かったと思います。そして、言語文化学科を第一志望として考え、興味のある各ブースに質問をしたり、近くにいた在学生ボランティアさんからの説明に真剣に耳を傾け、メモを取っている生徒も多かったです。外国の言語と文化について学びたいという熱意を持った生徒が多いということを改めて実感し、とても嬉しく思いました。


↑留学経験者と留学生が国際交流、交換留学について説明しています

高校生の皆さん、今日のオープンキャンパスでは、言語文化学科の魅力を伝えるには短過ぎる時間だったと思います。7月22日(土)には泉キャンパスでより多彩なプログラムが予定されているので、ぜひもう一度お越しください。

また、勉強やアルバイトなどでお忙しいところを多くの在学生ボランティアさんがご協力していただきました。そのおかげで、成功のうちに終わり、改めて感謝致します。以下はボランティアに参加した学生たちの感想文です。

*        *       *

高校生と話して、自分が今勉強していることを言葉にすることができた事で、改めて自分がやってきた事が分かった気がします。自分がふれた事以外のブースを見れて楽しかったです。どこを見ていいか悩んでいるような子に、積極的に話しかけるように努めました。

高校生がたくさん来てくれて良かった。当日は流れも良く、楽しくできた。事前準備をもっとしっかりできれば、不安なく挑めたのではないかと思う。自分が学んでいる内容を説明することで、自分の考えを整理できてよかった。皆で協力する体制ができていたし、自主的に行動している人が多かったと感じた。

たくさんの高校生のみんなが来てくれてとても嬉しかったです。一人一人の高校生の子たちと割とじっくりお話をして、学んでいることの魅力や、大学生活について詳しく話ができたので、来てくれたみんなにとっても良かったのではないかなと思います。お昼もおいしかったです。ありがとうございました。

想像していたよりも高校生がたくさん来てくれたので、紹介するこちら側も楽しむことが出来ました。留学をしたいという子がとても多く、留学の話をするととても興味を持ってくれました。留学生のみんなも一緒に手伝ってくれて、高校生も留学生とふれ合うことができて、楽しめていたようです。7月のOCもさらにいいものにできるように、準備を頑張りたいです。

 

投稿日:2017年6月26日カテゴリー

2017年6月21日水曜日

 

ポルタ(Porta)の紹介②-共に学ぶ韓国語・タイ語-

「共に学ぶ韓国語」では、韓国語を履修もしくは自主学習している学生が参加しています。毎週水曜日、各人が自分で学習した内容を持ち寄り、理解が不十分であった点や疑問点について話し合い、互いに教え合います。教員だけに頼らず、学生同士が協力し合いつつ切磋琢磨して韓国語の実力を伸ばしています。



↑韓国語の勉強          ↑ボードゲームもやっています

言語文化学科にはおまけのプロジェクトとして、「ブレットシュピール・アーベント(ボードゲームの夕べ)」もやっています。ボードゲームに詳しいアッシュ先生、名誉顧問のゾンダーマン先生も参加し、全然知らないゲームでも、みんなでルールブックを読むところから始めますので、気軽に参加してください。



  ↑泰日工業大学から来た留学生からタイ語を習っています。



↑中国語組は今日も一生懸命に留学生と勉強しています。

投稿日:2017年6月21日カテゴリー

2017年6月19日月曜日

 

自主的な学びのコミュニティー「ポルタ(Porta)」のご紹介①

言語文化学科では今年度から新しい取り組みとして、多言語多文化を通じて人間や社会を広く深く考える「自主的な学びのコミュニティー」として「ポルタ(Porta)」を立ち上げることになりました。正規の授業時間の枠を超えて、「多言語多文化を手掛かりに学びを深めたい」との志ある学生が参加しています。正式の単位にはなりませんが、新しい教員や友人と出会い、ともに学ぶことを通じて人間的にも知的にも成長するチャンスです。因みに、「ポルタ」とはイタリア語で「ドア、門」の意味です。



言語文化学科には中国・韓国・タイ・台湾から交換留学生が来ています。月・水・金曜日には、その留学生たちと彼らの出身地域の言語で交流するサロンを設けており、日頃授業で学んだ言語を実際に使ってみたり、あるいは授業ではなかなか触れられない言葉に初めて触れたり、時には留学生お勧めの各国の映画や音楽を共に鑑賞するなどの文化的交流を行っています。

2017年度前期は、「韓国語サロン」「中国語サロン」「タイ語サロン」「日本語サロン」が開かれています(「日本語サロン」は留学生と日本語を使って交流し、彼らの日本語学習をサポートする場です)。

今日は、「留学生と学ぶ(中国語サロン)」にお邪魔しました。



ここでは、教員が言葉を教えるものではなく、学生が主体になって進めていきます。互いが持つ母語・母文化をフルに活用しながら交流することで、多くの気付きを得、互いを理解し、繋がりを深めています。在学生の皆様、気軽に足を運び、積極的に交流を図ってください。

投稿日:2017年6月19日カテゴリー

2017年6月2日金曜日

 

[コラム3]英語の後にドイツ語を習うということ(門間俊明先生)

 今日は、言語文化学科でドイツ語を教えている門間俊明先生から、外国語修得のためのアドバイスとして、ドイツ語についての話を聞きました。学生たちは高校生まで英語を6年以上勉強した後、本学科に入って本格的に独・仏・中・韓の第二外国語をしっかりと学ぶことになります。それでは、「英語の後にドイツ語を習うということ」はどういう意味を持つのでしょうか。

※       ※       ※

 語学の学習という観点から自分の学生時代を振り返ると、客観状況としては、人生の比較的早い段階に、英語、ドイツ語という二つの外国語を相前後してそこそこ集中的に学習したということになります。ここでは自分自身の経験に基づいて、最初は英語、その後にドイツ語という順序で学習したことのメリットについて考えてみたいと思います。

 言語の歴史からすると、ドイツ語と英語は非常に近しい間柄にあって、語彙から文法のレベルまで似通った点がたくさんあります。例えばdrink/trinken、come/kommen、apple/Apfel、garden/Gartenなど、単純に対応する語彙を並べていけば、枚挙にいとまがありません。ドイツ語を学び始めたばかりの私にとって、これらの対応関係を見つけて確認すること自体が単純に楽しかったのを覚えています。外国語学習の初期段階で新しく単語を覚えるというのは根気のいる困難な作業ですが、このように英語の後のドイツ語では、その困難さが大きく軽減されることになります。

 あるいは、文法の枠組みが似通っているというのも大きなメリットかもしれません。例えば、英語の関係代名詞を知らない人が全く白紙の状態でドイツ語の関係代名詞を習った場合、相当な困難を伴うでしょうが、英語の文法知識を持った人であれば、さほどでもないはずです。つまり、使われる単語がたとえ違っていても、文法全体の枠組みや個々の文法のロジックが共通しているので、ドイツ語の習得が容易になるのです。

 英語の後にドイツ語の習うことのメリットは他にもたくさんあるのですが、一般に中学高校で英語を勉強し、大学でそれ以外の外国語を勉強したという場合、二つ言語の学習経験は全く独立した別のものと思われがちです。しかし、実際には両者は大きく重なり合い、依存し合っているように思われます。ひょっとしたらその点に、大学で英語以外の外国語を学ぶ意味が隠されているのかもしれません

投稿日:2017年6月2日カテゴリー

 

[コラム4]私はどのようにドイツ語を学んできたか(門間俊明先生)

[コラム3]に続いて、門間先生によるドイツ語の話をもう少しお聞きしましょう。

*         *       *

もう何十年も前の話になりますが、自分が大学でドイツ語を勉強し始めた時のことを書いてみたいと思います。
入学したのが文学部のドイツ文学科というところでしたので、とにかくまずはドイツ語を読めるようになることが最優先のカリキュラムでした。初級の文法が済むと、あとは文学作品やら評論文やら作品論やら、大量のテキストを与えられてひたすら辞書と格闘していた、という感じでしょうか。英語しか知らない当時の自分にとって、初めて出会うドイツ語の単語の発音や細かな文法規則に相当な違和感、あるいは新鮮な驚きを感じたはずなのですが、実際にはそんなことを意識する暇もなく、ドイツ語の大海原の中で溺れないように息をするのがやっとという状態でした。語学学習においては、気の利いた習得のコツや方法論よりは、単位時間あたりに接触する言葉の量と質こそが決定的だという、味気なくも冷厳な事実であります。
さて、これだけでは身も蓋もないので、当時心がけたことのうち、読者の皆さんにも参考になりそうなことを述べていみたいと思います。

ひとつは、独りよがりの思い込みや誤読に陥らないために、辞書を最大限活用して読み進めていくということ。改めて言うまでもない、ごく当たり前のことではありますが。当時の授業の形態は、毎回学生が授業の下調べをしていって、誰かが当てられて文章を訳読し、それに先生が解説を加えるというものでした(その意味では、今とほとんど変わりません)。不思議なもので、毎回課されたテキストには、必ず何カ所か初学者を惑わすトラップのような箇所があって、私自身も含めて、大抵の学生がそれに引っかかる。そのトラップに引っかかる理由は、思い込みや文法知識の不足ということもありますが、ほとんどの場合は辞書の下調べが不足しているケースでした。罠に引っかかっては転び、また引っかかっては転びという経験そのものが実は大変貴重で、今にして思えば、語学力の向上のみならず、読解力そのものを養う上でも大いに役に立ったと思っています。しかし、本質的に重要なのは、辞書を引くことを面倒がらず、そこに書かれた情報を最大限に利用しようという意識だと思います。最近の学生を見ていると、電子辞書が普及したせいでしょうか、辞書をくまなく調べるという習慣が身に付いていないように思われるので、なおさらその感を強くしています。
もうひとつは、ドイツ語の学習に、徹底的に英語の知識を活かすということ、あるいは絶えず英語との関連を考えながらドイツ語を学んでいくということ。言葉の歴史からすると、ドイツ語と英語は非常に近しい間柄にあって、語彙から文法のレベルまで似通った点がたくさんあるのです。
そうすることのメリットは、両者の絶えざる比較対照によって、ドイツ語の学習が容易になるのみならず、やがては英語の理解も深まっていくという相乗の効果が期待できる点です。たとえば、「前置詞」の定義がたとえ分からなくても、英語の前置詞の知識があれば、ドイツ語の前置詞を理解するのはさほど難しくはありません。一方ドイツ語の前置詞の知識から英語の前置詞を振り返ってみた場合、前置詞の目的語に人称代名詞がきたときに、どうして主格ではなく目的格になるのか(つまり、どうしてwith he ではなくてwith himになるのか)を類推するのは同様にそんなに困難なことではありません。(ドイツ語では前置詞毎に支配する名詞の格が決まっているのだから、英語の前置詞が人称代名詞の目的格を支配したって、それくらい許してあげましょう、ということ。)ことほど左様に、単語のレベルから文法のレベルまで、絶えず二つの言語を比較する習慣を身に付けていけば、まさに一挙両得の恩恵を得ることができるでしょう。
日の本に新しきことなし。外国語を学ぶコツや工夫はすでに言い尽くされていて、上記の提案に目新しいことは何もないのですが、私の実感に基づいたものであることは確かです。外国語を学ぼうとする皆さんの、少しでも参考になれば幸いです。

投稿日:2017年6月2日カテゴリー

2017年5月15日月曜日

 

【新任教員紹介3】Ulrich FLICK 先生(ドイツ語)

今年は、長年言語文化学科に勤められたゾンダーマン先生が退職され、その後任として4月からフリック先生が着任されました。さて、今日は、【新任教員紹介】コーナの第3回目として、フリック先生をご紹介致します。

*     *     *

<Q1> 「お名前」をお教え下さい。

Flick, Ulrich(フリック・ウルリッヒ)と言います。

<Q2> 「ご専門(あるいは担当科目)」をお教え下さい。

専門はもともと日本研究と中国研究です。学生時代は幅広い分野で様々なことをやりましたが、最終的に歴史学の方に落ち着きました。具体的に言うと、主に植民地の教育史を研究しています。こちらではコミュニケーションをメインにドイツ語の授業を担当していますが。

<Q3> 好きな食べ物は何ですか。

おいしいものが好きです。

↑フリック先生の故郷ハイデルベルクの風景

<Q4> 好きな映画を紹介してください。

これは意外と難しい質問です。好きな映画はたくさんありますが、私が評価しているところはかなりバラバラなので、「これだ」と限定するのは難しいですね。

<Q5> 最近嬉しかったことは何ですか。

先日朝6時に、鶯が家の前で一生懸命鳴いてくれたことです。

<Q6> 感銘深く読んだ本と学生に推薦したい本をお教えください。

感銘深く読んだ本はたくさんありますが、特に日本人にはミヒャエル・エンデ著作の『モモ』をお薦めしたいです。もともと青年文学として位置づけられている作品なので、大人に薦めていいのかと、違和感を覚えるかもしれませんが、内容が大変深い作品です。作品を通じて得られるものがとても多いと思います。

<Q7> 研究者(あるいは教員)を志したのは いつですか。

学者家庭出身であるのも大きな要因だと思いますが、最初に研究者になるのを志したのは幼稚園の頃です。高校卒業までそう思ってきましたが、正直にいうと、大学に入ってから、それが本当に自分にふさわしい進路なのか、本当に自分が望んでいる進路なのか、かなり迷ったこともあります。結局他の原因もあって、実際しばらくこの道から外れたこともあります。

<Q8> 学院大(生)のよいところをお教え下さい。

この質問には今の段階ではまだ答えられません。授業が始まったばかりで、まだ他の大学と比べての特徴をつかめていません。設備が大変充実していて、そういう意味で学院大はとても勉強しやすい環境になっていると思います。

<Q9> 学生時代に印象に残った先生について教えてください。

実はいい意味で印象に残った先生も、悪い意味で印象に残った先生もおります。

いい意味で印象に残った先生といえば、以前留学の時お世話になった先生のことを思い浮かべます。研究者としても、教育者としてもとても優秀で、特徴が多い方でしたが、大変印象に残ったのは先生の教え子の扱い方でした。先生はシャイな学生に人の前で話す必要がある任務を与えたり、場合によって少しいじめのようにも受け止められたかもしれませんが、よくよく考えてみると、それぞれの教え子に、本人の成長につながるような刺激を与えようとされていたことがわかります。しっかりと学生の性格を見て、人の成長を狙い、本人に最も相応しい扱い方をしようとするのはこの先生のとても素晴らしいところだと思います。

<Q10> 異文化“誤解”のエピソードがあればお教え下さい。

異文化「誤解」といえば、確かに異文化との接触の難しさがよくわかるエピソードがあります。

以前、母校にヨルダンから留学にきた軍医と知り合い、仲良くなって、ある日自宅に招かれました。多くの国では確かにそうですが、ドイツでも人のお家を訪ねる場合、とても親しい人でしたら別かもしれませんが、やっぱり手ぶらではいけないですね。ただ、アラブの文化をあまり詳しく知らなかったので、どうすればいいか、よくわかりませんでした。そこでエジプト出身の友人に聞いてみたところ、エジプトの場合にはやはりちょっとしたプレゼントを持っていくとのことでした。ちょうどその時、仲間にレバノン出身の友人がいたので、レバノンの方がヨルダンに近いということで友人の仲間にも意見を求めました。場所によって習慣が違うけれども、やはり食べ物みたいな、ちょっとしたプレゼントを用意すれば間違いないだろうとの回答でした。宗教の関係で問題になるものもあるので、結局ドイツ特産のクッキーにしました。ただ、実際に知り合いのお家を訪問し、プレゼントを渡したら、相手はそれに大変難色を示しました。そしてこんなことを語ってくれました。

「実は同じヨルダンでも場所によって習慣が違います。実際にあったことですけれども、あるベドウインの部族が違う部族を訪問した時、プレゼントを持っていけば、相手が貧乏でお客さんをもてなす能力がないという意味を持つので、何も用意せず、相手の部族ではプレゼントを用意するのは当たり前だったので、結局ケチと思われました。しばらく経って、後者の部族が前者の部族を訪れた際には、自分たちの習慣どおりたくさんのプレゼントを持って行った結果、お客さんをもてなす能力がないと相手に疑われているという印象を与えてしまいました。アラブ文化では相手が貧乏だと思うのも侮辱ですが、おもてなしを非常に大事にする文化なので、相手がケチだと思うことも侮辱に相当して、この出来事によってこの二つの部族は仲が破れました。」

そして私の知り合いもプレゼントを用意しない方の伝統を持っていました。

異文化との接触においては、普段はお互いの好意によりこのような問題は乗り越えられますが、文化背景、とりわけ習慣と伝統は深いところまで染みつくものなので、相手が悪意でやっていないことが分かっていても、どうしても関係に傷が生じたりすることもあります。私の知り合いも、私がその背景について知らなかったことははっきり分かっていましたが、この時点では空気が緊張感に満ちていました。結局私がプレゼントをあげたいのではなく、自分の国のものを紹介したいということにしたら、ようやく私の知り合いもそれに納得してくれ、緊張感が一気にほぐれ、一緒にとても楽しい時間を過ごすことができました。

<Q11> 赴任以来、「なんでやねん」と思わずツッコんでしまった出来事はありますか。

不思議に思ったことも、違和感を覚えたこともいろいろありますが、その中にはご質問にふさわしいエピソードは多分ないと思います。

<Q12> 五月病に悩む学生へ一言、「こうしてごらん」。

ドイツには五月病がないので、ドイツへの留学をお勧めします。

【学生からも一言】

フリック先生はドイツ、ヨーロッパの歴史、文化はもちろん日本の文化にまでも造詣の深い大変博識な先生であり、また、研究室に質問に行った時も丁寧にアドバイスをくださるのでとても良い先生です。

言語文化学科3年生後藤健太郎さん

投稿日:2017年5月15日カテゴリー