2017年12月22日金曜日

 

2018年度 スクーリング情報(1)

言語文化学科に合格されたみなさん、おめでとうございます。

今は大学生活への期待も高まる時期かと思います。これからの4ヶ月は、大学生活にとって重要な準備期間となります。それは勉学についても、それ以外の活動についても同じです。どうぞ一日一日を充実したものにしてください。

言語文化学科では入学前の準備教育として、「スクーリング」と呼ばれるイベントを実施しています。お手元に既に資料が届いているかと思いますが、日程・場所は以下のようになっています。必ず出席してください。

日時:2018年3月3日(土)10:10-17:00
場所:泉キャンパス2号館224教室ほか

2号館はここです↓



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<当日のプログラム>

Ⅰ.10:10~10:50 スクーリングの説明、学科長挨拶、学生の自己紹介

             (2号館224教室)

Ⅱ.11:00~11:50 〈課題2〉に関するセミナー part 1

①「ことばの分析」(岸浩介先生、32A教室)
②「考えること・表現すること」(文景楠先生、32B教室)
③「ことばの習得と教育」(渡部友子先生、32C教室)
④「ことばとコミュニケーション」(小林睦先生、32I教室)
⑤「日本語学と日本語教育」(佐藤真紀先生、32J教室)

Ⅲ.12:00~12:50 昼食

Ⅳ.13:00~15:15 学びのオープンキャンパス(4年生が高校生に向けて卒業論文について発表するイベントです。具体的なプログラムは当日お知らせします。)

Ⅴ.15:30~16:20 〈課題2〉に関するセミナー part 2

①「文化のしくみ」(津上誠先生、32A教室)
②「日中韓の言語文化」(原貴子先生、32B教室)
③「英米の言語文化」(秋葉勉先生、32C教室)
④「独仏の言語文化」(宮本直規先生、32J教室)

<休憩> 16:20~16:30 → 224教室に移動

Ⅴ.16:30~ アンケート回収及び解散

投稿日:2017年12月22日カテゴリー

2017年12月13日水曜日

 

留学生と宮城県立図書館へ




毎週水曜2校時はいわゆるゼミなのですが、本日(13日)は土曜の振替授業日に当たったため、図らずも“休講”の態となりました。がしかし、滞日期間の限られた交換留学生にとって、この“休講”はあまりに惜しい(彼女たちは大学院生ですから)。かくて、向学心に燃える中国人学生と教員の5名は、宮城県立図書館の参観に出かけたのでありました。

投稿日:2017年12月13日カテゴリー

2017年11月22日水曜日

 

PORTAの講演会案内-グローバル社会に生きる-

言語文化学科の自主的な学びの場(PORTA)では下記のように講演会を行います。興味のある方は奮ってご参加ください。



投稿日:2017年11月22日カテゴリー

2017年11月21日火曜日

 

古書の魅力

今日話した内容は忘れてもいいです。しかし、古書を触り、感じた記憶だけは留めておいてください。皆さんはこれから一生、古書を触るチャンスがないかもしれません。

※     ※     ※



金永昊先生の原典講読の授業では、随筆・小説・新聞など様々なジャンルの韓国語で書かれた本を読んでいますが、今日の授業では少し別の話題に移りました。文禄・慶長の役を通じて朝鮮から日本へもたらされた書物や印刷技術の話、そして日本での翻訳・翻案の話、それと併せて、漢籍や和古書を実際に触り、その魅力を感じてもらいました。




まず、「朝鮮籍では、2行で書かれたものと1行で書かれたものはどんな違いがあるか」という質問があり、「1行で書かれたものは本文、2行で書かれたものは注釈」との説明がありました。それに加えて、〇を付けたところは、漢文でもハングルでもなく、当時の朝鮮人が漢文を解読するために付した特殊な記号、つまり「口訣」というものだそうでした。日本でも片仮名は同じような発想で生まれたようで、このようなところにも日韓の考え方の共通性が見られると思いました。



これから一生古書を触るチャンスはほとんどないと思いますが、もし、あったとしてもマスクを被ったり、手袋をしたりしなければならないそうです。しかし、金永昊先生は、「それでは古書の魅力を直接感じることが出来ないため、いくらでも素手で触っていい」とおっしゃいました。その代わり、ページをめくる時には唾を付けてはいけないそうです(下図参照)。



どうして左下の矢印のところだけ黒いでしょうか。人々はこの本を今で言うとレンタルショップから借りて読み、指に唾を付けてページをめくったのでしょう。どれだけたくさんの人が読み、ページをめくったのでしょうか。我々も唾を付けてページをめくると、病気が移るかもしれないそうですが、果たしてそうでしょうか(笑)。また、虫食いの跡も見られます。湿度が高い地域で保存された本は虫食いが多く、低い地域で保存された本は虫食いが少ないそうです。虫と卵を簡単に殺せる方法として、古書をラップで巻いて電子レンジに入れるという裏技もあるそうです。



特に日本の古書は挿絵が多いです。現代の漫画文化の原点は、このように豊富に盛り込まれた挿絵にあるそうですが、びっくりしたのは本文・振り仮名・挿絵までこんなに細かく板木に一々掘って、印刷したということです。特に、本を開いた状態で挿絵を鑑賞するためには、板木を2枚利用して掘らなければならなかったことが興味深かったです。

 ※     ※     ※

 最後に、古書の保存について嘆かわしい事実を教えられました。それは、例えば、五巻五冊の書物の場合、全巻揃ったことで重要な意味を持つことになります。しかし、全巻揃った状態だと値段が高くて、販売(業)者にとってはなかなか販売できないため、ばらして1冊ずつ売ってしまうケースがあるそうです。そうすれば、古書に少しだけ興味がある人でも買いやすいし、販売(業)者も古書を売りやすいそうです。しかし、そうなると、何百年も一緒にいた兄弟が別れてしまうようなことになり、一度別れた兄弟はいつ再会できるか分からなくなります。もちろん、古書の販売は重要であるとはいえど、バラバラではその重要性がなくなってしまいます。

投稿日:2017年11月21日カテゴリー

2017年11月8日水曜日

 

言語文化学科での留学生活②ー韓国、金亨珉(キム・ヒョンミン)さん

今日は韓国・平澤(ピョンテク)大学から来た金亨珉(キム・ヒョンミン)さんの留学生活をお届けします。どのようなことを学び、感じ、体験し、自己成長へとつなげているのでしょうか。

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1.4月留学始め




仙台に留学を来てサポーターの友達にお世話になりました。初めて来た時は皆んなと仲良くできるかなと心配していました。しかしそれは無駄な心配で皆んなとても優しい人でどのように授業を受けるか正確に説明してくれました。困ることがあったらいつも手伝ってくれることが忝ないでした。

2.仙台の食べ物牛タン


仙台で有名な食べ物牛タンを初めて食べました。今まで食べなかった柔らかい味でした。サポーターの友達と一緒に食べてもっと美味しいかったです。その後何回も牛タンを食べましたけど呆れない味でした。留学が終わったら食べなくなることが残念です。

3.花見


サポーター友達の主催で花見を見ながら皆んなと交流をしました。皆んなと親しむできるように機会を作ってくれたサポーターの友達にありがたいです。一緒に花見を楽しんで新しい友達を作ったし日本語の会話をたくさんできてとても嬉しいかったです。またこのような機会があったら参加したいです。

4.留学生だちと交流


色々な留学生たちが集まって交流をしました。中国人、台湾人、タイ人、日本人が集まって自分の国の食べ物を造ってくれたり伝統文化について教えたりしました。飲み会をして悩み相談とか自分の未来についても話しをして日本語で他の国の人とこんなに話しすることができるね!と改めて考え、とてもいい経験だと思いました。

5.青葉祭り


5月仙台で開催される青葉祭りに韓国人とサポーター友達と一緒に行きました。仙台の事後350年になった1985年、過去に存在した祭りを復活させる形式で始めました。仙台の伝統的な文化や色々なイベントを見ることができてとても珍しくて面白い体験でした。


6.七夕祭り

                             



7月に開催される仙台で有名な七夕祭りに行きました。ショッピングアケイドに飾っている紙で作られた装飾物が綺麗でした。有益な時間を過ごし日本人友達があっちこっち説明しながら七夕祭りについて教えてくれました。また機会があったらもう一度行きたいです。

7.秋田旅行



東北学院大学で抽選を通じて一万で秋田旅行を行ける機会を得ました。韓国人留学生4人、中国人留学生2人、台湾留学生4人で行くことになって皆んなと話を交わす機会がありました。一泊二日の旅行で爆竹を作ったりピザを作り体験をしたりして楽しいことがいっぱいありました。また秋田で有名な花火を見ました。動画を撮ることさえもったえないくらいとてもとても感動的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿日:2017年11月8日カテゴリー

2017年11月1日水曜日

 

知的な「つながり」の旅(教養学部公開講座)

9月14日(木)から12月14日(木)まで、知的な「つながり」の旅(大人の教養倶楽部)が土樋キャンパスホ―イ記念館 コラトリエ・リエゾン(18:30-20:00)で行われています。言語文化学科では、佐藤真紀先生「外国につながる子どもの学びを考える」(10月5日)、松谷基和先生「日韓関係の今昔」(10月12日)、金永昊先生「『雨月物語』「菊花の約」珍釈」(10月19日)の3人の先生の講演が終了し、12月14日には信太光郎先生「人はいかにして物と出会うのか」が予定されています。



投稿日:2017年11月1日カテゴリー

2017年10月23日月曜日

 

言語文化学科での留学生活①(タイ・サムランリット ヌッチナリンさん)

交換留学生たちが言語文化学科に来てからもう半年が過ぎました。どのような大学生活を送っているのでしょうか。今日は、タイの泰日工業大学からの交換留学生サムランリット ヌッチナリンさんの話を聞いてきましょう。

*         *        *

私はタイからきました。タイはいつも暑い国です。季節は夏と雨季と冬、この3つだけです。平均気温は35度で、冬でも暑いです。そのおかげで、いつでも安くてとても美味しい果物や野菜が食べられます。タイ料理は日本料理と違って、しょっぱいだけではなく、辛酸っぱい味も加わっています。私のおすすめは「トムヤムクン(ต้มยำกุ้ง)」です。見た目はオレンジ色の海老スープカレーで、味はしょっぱくて酸っぱくて辛いですが、とても美味しいです。外国でもかなり有名で食べられると思いますが、やはり味がオリジナルと違います。私は留学してから、いつも本物のタイ料理が食べたい!と思っています。でも日本料理も美味しいので、我慢できます。タイと日本は、料理だけではなく、文化や礼儀なども違います。まだ慣れていない時は少し辛かったですが、知らない文化を少しづつ学んで、理解するのは留学の一つの楽しみだと思います。


    ↑トムヤムクン             ↑タイの海

私は日本のアニメをきっかけに日本語を勉強し始めました。タイの大学でもアニメーションの作り方を勉強していました。泰日工業大学の情報学部のマルチメディア学科の4年生です。東北学院大学に留学して、言語文化学科の学生になってから、「社会によって人が違う」と誰かが言った言葉をきちんと理解できました。私のコミュニケーション力が低くて、最初は皆のテンションに追いつけなかったので、辛くて寂しかったですが、どんどんサポーターさんたちや同じ留学生たちと仲良くなって、今は楽しい留学生活を過ごせるようになりました。





私は将来日本で働きたいのですが、自分の日本語能力はまだ足りないので、日本に留学しています。タイと比べれば、日本はイベントが多いと思います。お花見、七夕祭り、大学祭、色々なイベントに参加して、楽しかったです。アルバイトも始めてできました。タイ語を教える機会まであります。授業でできない体験を沢山できて、とても良かったと思います。色々な場面で日本語を話して、少しですが、私の日本語能力は上達したと思います。

 先生とサポーターさんたちに支えられて、日本語も日本文化も学べて、とてもいい経験をしています。



 

投稿日:2017年10月23日カテゴリー

2017年10月12日木曜日

 

今日の国際交流サロン(10.12)



留学生と話し合いながらお互いへの理解を深めています。



投稿日:2017年10月12日カテゴリー

2017年9月7日木曜日

 

ポルタ(Porta)の紹介③-グローバルな視点から読み解く「原発事故」-

 2011年3月以来、原発事故とその被害の深刻さは世界の注目を浴びています。放射能汚染に伴う避難、家族離散、被災者に対する差別、賠償を巡るコミュニティーの分断、食物汚染と輸出入規制、再生エネルギーへの投資拡大、原発輸出と核不拡散問題などなど、原発事故を通じて様々な政治的、社会的、経済的課題が浮かび上がり、その影響は「福島」や「日本」といった枠を超えて、グローバルに及んでいます。この学びの場では、主に英語のテキストやメディア資料を用いて、この事故の実情や被害の広がりについて海外でどのように異なるのかを比較検討しつつ学びを深めています。さらに、将来的には長期休みを利用して、これらのテーマに関心を寄せる海外の研究者や大学生との交流や研究会、あるいは合同フィールドツアーなども企画していきたいと考えています。指導言語は主に英語ですので、英語を用いて知識や視野を広げたい方の参加を歓迎します。

● 担当先生:松谷基和先生
● 開催時期:毎週火曜日2限
● 場所:3号館6階「多言語多文化実習室」

投稿日:2017年9月7日カテゴリー

2017年8月31日木曜日

 

【コラム5】食べ物が国境を越えるとき(渡部友子先生)

 昔アメリカに留学中、不思議な食べ物に遭遇しました。ブロッコリーの天ぷらです。日本料理店で注文した盛り合わせの中に入っていました。「日本でこれは揚げないよね」と大笑いしましたが、改めて「具材にできる・できないの基準は?」と聞かれたら答えに窮します。レンコンやカボチャも揚げるのですから、ブロッコリーも悪くないですよね。また数年前には、イギリスでJapanese vegetarian noodles in soupを注文したら、野菜に交じって揚げ豆腐が入っていました。菜食主義者が肉を豆腐で代用することを考えると不自然ではありません。野菜ラーメンを期待した私には違和感がありましたが、まずくはなく、この店も盛況でした。

 食べ物が国境を越えると、行った先で変化を起こすことがよくあります。これは「現地化」という現象で、上はその例です。異国の食べ物をそのまま持ち込み根付かせることは簡単ではありません。それは、同じ材料が手に入らない、同じ材料でも風味が異なる、食べる人の好みが異なる、などの事情があるからです。現地化しなければ拒絶されることもあります。例えばパンは日本に普及しましたが、もちもちの食感が好まれるためか、欧米で一般的な固めのパンはあまり店頭に並びません。

 異国の食べ物が現地化するということは、その国で特定の地位を獲得するということです。その際に、元の国での地位より高くなることが多いようです。例えば、イタリアの庶民食ピザは移民によりアメリカに持ち込まれ、そのまま庶民食として根付きました。現在は宅配食の代表的存在です。ところが宅配ピザチェーンがイギリスに近年進出した際、なぜかおしゃれなレストランになりました。またイギリスのFish & Chipsは、白身魚に衣を付けて揚げてポテトフライを添えたもので、伝統的な庶民食ですが、これを日本で注文すると少し上品な仕上がりで出てきます。同様の現象は日本の回転寿司にも起こっています。元々高級だった生寿司を庶民食にしたはずの回転寿司が、欧米に進出してSushi Barに変身しています。先日テレビでは、枝豆の軍艦巻きを目撃しました。枝豆も日本では庶民食ですが、欧米では健康志向派の高級食材になっているようです。

 食べ物の現地化は悪いことではないと私は考えます。例えばカレーやラーメンのように、外国由来でありながら日本で独自の進化を遂げた食べ物は、日本の食文化を豊かにしたと言えるでしょう。今は海外で和食が評価を高めていますが、輸出して各地での現地化を許す方が面白い展開になると思います。例えば抹茶をコーヒーと同列の飲み物にアレンジするなど、日本人は思いつかなかったでしょう。しかし現地化したものは「本物」とはどこか異なります。それが冒頭で述べた私の違和感です。食文化を発信する側は、「現地に合わせて変えて結構。でも本物を味わいたかったら本国まで来てください」と言えるだけのプライドと寛容を持つべきではないでしょうか。

投稿日:2017年8月31日カテゴリー

2017年8月10日木曜日

 

【新任教員の紹介④】井上正子先生(英語)

言語文化学科では今年、4人の新しい先生を迎えました。今回は、英語の井上先生をご紹介致します。

<Q1> 「お名前」をお教え下さい。
井上 正子(いのうえ まさこ)です。

<Q2> 「ご専門(あるいは担当科目)」をお教え下さい。
1920年代のニューヨーク・ハーレム地区ではじまった文化運動ハーレム・ルネサンスと英語圏カリブ文学を中心に研究しています。学院大では英語圏文学と文化で考えるジェンダー・スタディーズも担当しています。

<Q3> 最近嬉しかったことは何ですか。
学院大に就職できたことです。



↑奇跡のような青空が広がる真冬のヒースの丘(2013年12月)

<Q4> 研究者(あるいは教員)を志したのはいつですか。
わたしは社会人経験を経て研究の世界にはいりましたが、きっかけのひとつにニューヨークでの異文化体験があります。留学先の大学に隣接する公園で、浅黒い肌の女たちが白い赤ちゃんの子守りをしているのを見て、ショックを受けたことをいまでもよく覚えています。もともとジェンダーや人種問題に関心があったのですが、有色の女たちが白人中産階級の共働き世帯を支えるために低賃金労働を余儀なくされている現実を知り、動揺したのでしょうね。米国では、中産階級の白人が移民や有色女性の子守りを雇うことがよくあるのですが、結果として肌の色や言語文化の違いにもとづく経済格差、女性格差が助長されているのではないか。ナイーヴすぎるかもしれませんが、そう思ったんです。この頃、いろいろな文化的背景を持つバイタリティ溢れる人たちに出会って、日系や中国系、韓国系アメリカ人、ターバンを巻いたインド系、ヒスパニック系、カリブ系住民からたくさん刺激を受けました。大学の授業では、ハイチ系アメリカ人作家エドウィージ・ダンティカのBreath, Eyes, Memory(邦題『息吹、まなざし、記憶』)を読んでいて、西洋とアフリカの言語文化が混じり合うカリブ海の「クレオール」という文化現象に惹かれていきます。先生にそのことを伝えると、「ファンレターを書くといい。アメリカの作家は返事をくれるから」とおっしゃる。半信半疑で出版社に手紙を送ると、ほんとうに作家本人から直筆の返事が届いたからびっくりです。うれしくって何度もなんども手紙と小説を読み返して、いつかダンティカやまだあまり知られていないカリブ系作家の作品を翻訳して日本の読者に紹介したい、と思うようになりました。とは言っても何者でもないわたしが出版社に翻訳原稿を持ち込んだところできっと相手にしてもらえませんよね。それならいっそのこと、専門家になったらどうだろう・・・(!!)。かなり無謀な思い付きでしたが、雑多な人種や文化が出会うニューヨークの下町で受けた刺激が、いまのわたしの下地を作ったことは間違いなさそうです。

<Q5> 学院大(生)のよいところをお教え下さい。
案外(?)まじめなところ。

<Q6> 赴任以来、「なんでやねん」と思わずツッコんでしまった出来事はありますか。
着任式当日に骨折し、全治一ヶ月と診断されたことです。ところが骨折したのが足の親指だったので、踵に重心をかけて歩くだけでもじんじん痛むほどなのに、誰も気づかないし心配もしてくれない(笑)。それにしても、生まれてはじめての骨折を晴れの舞台の日にしなくても・・・と自分で自分にツッコみをいれたくなる出来事でした。

<Q7> (遅くなりましたが)五月病に悩む学生へ一言、「こうしてごらん」。
新しい環境になかなか馴染めず、孤独や行き詰まりを感じることがあるかもしれません。そんな時、日常から少しだけ離れてみるのはどうでしょう。川べりの散歩でも、サイクリングでも、地下鉄で街にお出かけでも、国内外のひとり旅でも、なんでもいい。出かけた先で、人でも物でも景色でも、偶然の出会いを楽しんでみてください。わたしの場合、海外にいても行き詰まりを感じると、ふらっと鉄道の旅に出たくなってしまいます。写真はエミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』の舞台となった英国ヨークシャー・ハワースにあるトップウィズンズという廃墟を訪ねた時のもの。出発地点のブロンテ博物館から往復6時間ほどかかるので、夕暮れまでに宿に戻れるかどうかうろうろしながら考えていると、偶然通りかかった地元トレッキングチームのリーダーが「一緒に来るかい?」とお声をかけてくださる。彼らのおかげで無事に目的地まで辿りつけただけでなく、パブでのクリスマス・ディナーまでご馳走になり、感謝の気持ちでいっぱいです。仕事に追われて気持ちに余裕がない時期でしたが、旅先で見知らぬ人たちの思いやりに触れて、自分を見つめ直すこともできました。なので、ふらっと小旅行はおススメです。ただし、くれぐれもセキュリティ対策は万全に。

投稿日:2017年8月10日カテゴリー