2020年3月29日日曜日

 

アンドリューズ先生の著書が刊行されました。

Dale Andrews(アンドリューズ・デール)先生の著書 Emoticons, Kaomoji, and Emoji : The Transformation of Communication in the Digital Age(『絵文字・顔文字の世界:デジタル時代のコミュニケーションの変容』共著、Routledge出版)が2020年に刊行されました。

【内容紹介(出版社のHPより)】

This collection offers a comprehensive treatment of emoticons, kaomoji, and emoji, examining these digital pictograms and ideograms from a range of perspectives to comprehend their increasing role in the transformation of communication in the digital age. Featuring a detailed introduction and eleven contributions from an interdisciplinary group of scholars, the volume begins by outlining the history and development of the field, situating emoticons, kaomoji, and emoji – expressing a variety of moods and emotional states, facial expressions, as well as all kinds of everyday objects- as both a topic of global relevance but also within multimodal, semiotic, picture theoretical, cultural and linguistic research. The book shows how the interplay of these systems with text can alter and shape the meaning and content of messaging and examines how this manifests itself through different lenses, including the communicative, socio-political, aesthetic, and cross-cultural. Making the case for further study on emoticons, kaomoji, and emoji and their impact on digital communication, this book is key reading for students and scholars in sociolinguistics, media studies, Japanese studies, and language and communication.

【目次】
1. Emoticons, Kaomoji, and Emoji: The Transformation of Communication in the Digital Age (Elena Giannoulis & Lukas R.A. Wilde)
PART I Intercultural Mediations
2. Not Everyone As: Or, the Question of Emoji as `Universal’ Expression (Jonathan E. Abel)
3. Cultural Literacy in the Empire of Emoji Signs: Who Is? (Alisa Freedman)
4. Emoticons: Digital Lingua Franca or a Culture-Specific Product Leading to Misunderstandings? (Marzena Karpinska, Paula Kurzawska & Katarzyna Rozanska)
PART II Intersectional Mediations
5. `Impact taisetsu da!’: The Use of Emoji and Kaomoji in Danso Escort Blogs Between Gender Expression and Emotional Labor (Marta Fanasca)
6. Emoticons in Social Media: The Case of Japanese Facebook Users (Michaela Oberwinkler)
PART III Linguistic Mediations
7. `Iconographetic Communication’ in Digital  Media: Emoji in WhatsApp, Twitter, Instagram, Facebook—From a Linguistic Perspective (Christina Margrit Siever)
8. A Cultural Exploration of the Use of Kaomoji, Emoji, and Kigo in Japanese Blog-Post Narratives (Barry Kavanagh)
PART IV Pictorial Mediations
9. The Elephant in the Room of Emoji Research: Or, Pictoriality, to what Extent? (Lukas R.A. Wilde)
10. Construction of Iconicity in Scenes of Kaomoji (Risa Matsuda)
PART V Material Mediations
11. Who Is Afraid of Mr. Yuk? The Display of the Basic Emotion of Disgust in an `Analogue Precursor’ to Contemporary Emoji (Alexander Christian)
12. From Digital to Analog: Kaomoji on the Votive Tablets of an Anime Pilgrimage (Dale K. Andrews)

投稿日:2020年3月29日カテゴリー

2020年3月12日木曜日

 

アンドリューズ先生の集中講義

言語文化学科のアンドリューズ先生は、 2月24日から28日まで、関西学院大学社会学研究科において大学院集中講義 (民俗学・人類学)の講師をつとめました 。 講義の中でシャーマニズム、農村社会、通過儀礼、アニメ聖地巡礼、ディジタル・フォークロアなどについて講義しました。



投稿日:2020年3月12日カテゴリー

2020年3月10日火曜日

 

文景楠先生の著書が刊行されました。

文景楠(むん・きょんなみ)先生の著書『日本で出会う世界-国内で実現する短期集中型国際研究-』(共著、上智大学出版、1,800円+税)が3月1日に刊行されました。


【内容紹介(出版社のHPより)】
これからの大学に求められるグローバル人材育成の新戦術!
日本国内にいながらにして海外からの学生とともに学ぶ「短期集中型国際研修」(Practices and issues of short-term in-country international courses)について、東京大学、北海道大学、上智大学、埼玉医科大学、大東文化大学における実践報告を通して、実施手法、成果、課題、今後の展開のヒントまで体系的に示します。

【目次】

第Ⅰ部 背景:大学における「国際研修」の位置づけ
〔第1章〕国際高等教育における学びの多様性
〔第2章〕短期国際研修で学生は何を学んでいるのか
第Ⅱ部 実践:日本の文化をとらえなおす
〔第1章〕東京大学の取り組み:ANUの学生とともに「日本のシンボル」について学ぶ
〔第2章〕東京大学の取り組み:大都市「東京」を舞台にした短期国際研修
第Ⅲ部 実践:日本の自然と環境をとらえなおす
〔第1章〕北海道大学の取り組み:Cool Hokkaido―グローカルな教育研究拠点を創造する―
〔第2章〕上智大学の取り組み:フィールドから学ぶ人間社会と自然環境の相互関係
〔第3章〕上智大学の取り組み:アジア・パシフィックイエズス会大学連盟(AJCU-AP)サービスラーニング・プログラム
第Ⅳ部 実践:専門性に根差した国際的資質の養成のために
〔第1章〕埼玉医科大学の取り組み:包括的な国際プログラムの国内国際研修
〔第2章〕大東文化大学の取り組み:「グローバルキャンプ埼玉」―疑似留学体験型研修授業の試み― 第Ⅴ部 現状の分析と将来のヒント
〔第1章〕実践を俯瞰して考える
〔第2章〕将来の実践へのヒントと可能性

投稿日:2020年3月10日カテゴリー

 

松谷基和先生の著書が刊行されました

松谷基和先生の著書『民族を超える教会―植民地朝鮮におけるキリスト教とナショナリズム―』(明石書店、3,800円+税)が2月25日に刊行されました。



【内容紹介(出版社のHPより)】
韓国のキリスト教会は、日本の植民地支配の抵抗の拠点として民族主義の精神的基盤になっていたと考えられてきたが、本書では、むしろ欧米宣教師の宗教的な植民地支配の下で、民族と教会の独立を目指して闘ってきたという新しい韓国キリスト教史を描きなおそうとする。

【目次】
はしがき
序論 研究の目的
 1.研究史の確認
 2.日本語の研究
第1章 朝鮮王朝とカトリック宣教師
 1.朝鮮カトリック教会の起源
 2.フランスとアメリカの干渉
 3.朝鮮のカトリック共同体
 4.不平等条約と宗教の自由
 5.避難所としての教会
第2章 プロテスタント宣教師と権力
 1.朝鮮におけるプロテスタント宣教の開始
 2.朝仏条約のプロテスタント宣教師への影響
 3.キリスト教に対する民衆の不信感
 4.治外法権と初期信徒
 5.現地習俗との対立
 6.カトリックとプロテスタントの対立
 7.宣教師と物質的豊かさ
 8.宣教師による社会的ヒエラルキーの受容
 9.召使いからクリスチャンの指導者へ
 10.宣教師と朝鮮の支配層
 11.プロテスタントのエリート信者――いくつかの例外
第3章 ミッション支配下での教会形成
 1.教会組織なき信者数増加
 2.宣教師と朝鮮人助事の給与格差
 3.朝鮮人指導者のいない朝鮮長老派教会
 4.見かけだけの独立
 5.宣教師に対する朝鮮人信徒の恭順
 6.朝鮮人信徒に対する差別的措置
 7.教派間競争と宣教地分割
第4章 ミッションスクールの運営方針
 1.長老派教会の学校
 2.先宣教、後教育
 3.教会学校の運営
 4.再開されたミッションスクール
 5.代表的な長老派学校の出身者
 6.メソジストの学校――培材学堂
 7.近代的な教育機関
 8.メソジストの教会学校
第5章 教会と政治
 1.独立協会への教会の視線
 2.政治と宗教の分離
 3.日本による保護国化への対応
 4.朝鮮教会の義兵に対する反発
 5.日韓併合に対する沈黙
第6章 朝鮮人クリスチャンの教会批判
 1.コンダンコル教会の内紛
 2.教会内の内紛
 3.平壌における騒乱
 4.宣教師と愛国主義者の狭間で
 5.日本人クリスチャンとの連携
第7章 朝鮮人知識人の教会批判
 1.学生ストライキ
 2.安昌浩の大成学校
 3.五山学校における李昇薫と李光洙
 4.李光洙の教会に対する姿勢
 5.植民地政府による教育令
 6.尹致昊の悩み
 7.民族運動の拠点としてのYMCA
第8章 朝鮮教会と三・一独立運動
 1.105人事件
 2.三・一独立運動
 3.李光洙と東京の朝鮮人学生による独立宣言
 4.三・一独立運動における天道教の関与
 5.意思に反した宣言書署名――吉善宙、梁甸伯、鄭春洙
 6.梁甸伯
 7.鄭春洙
 8.李昇薫と天道教の連携の背後――天道教による資金援助
 9.独立運動の裏面における宣教師と朝鮮人牧師の対立
 10.三・一独立運動に対する宣教師の対応
 11.参加者たちの地域的偏差
終章 1920年代以降の朝鮮教会とナショナリズム
 1.三・一独立運動後のクリスチャン・ナショナリスト
 2.朝鮮人クリスチャンの共産主義への接近
 3.復讐に向けた忍耐
 4.教会への変わらぬ忠誠
 5.宣教師の「文化政治」に対する反応
 6.宣教師と朝鮮教会の関係
 あとがき
 参考文献
 人名索引
 事項索引
 写真出典一覧

投稿日:2020年3月10日カテゴリー